インドでプリペイドsimを買ってみた
実は、現在、長期出張でインド南部のチェンナイに滞在中。
昨日、プリペイドsimを購入したので、今後インドで同じようにプリペイドsimを買う人のために、記録に残しておく。
※この情報は2015年10月現在の情報
[キャリア選び]
日本と同じようにインドにも複数のキャリアがある。
自分がチェンナイの街中でショップを見たことがあるものだと、下記の3つ。
- airtel
- Vodafone India
- Aircel
この中だと、契約数やTV CM等の広告規模など、全ての観点でairtelが最大のキャリアである。
また、airtelのみが4G(=LTE)サービスを提供している。
そのため、はじめはairtelのプリペイドsimを買うつもりでいた。
だが、Webや会社の人から情報を集めていると、airtelのプリペイドsimを買うのは以下のように少しハードルが高いようだ。
- airtelのWebサイトでは、チェンナイ市内のairtel storeでプリペイドsim購入可能と明記されていない
- airtelのWebサイトの契約時必要書類のページにたどり着けなかった
- 会社の人いわく「以前に一度買ったことあるけど、その時は予めairtel storeに連絡し、指定された日時にお店に行って購入した」
この時点で、airtelのプリペイドsim購入は断念。
次に候補としたのはVodafone。
- チェンナイの街中だとairtelの次に広告看板やショップを見かける
- VodafoneのWebサイトにおいて、Vodafone storeでプリペイドsim購入可能なことや、必要書類について明記あり
- 会社に社用iPhoneのsimがVodafoneの人がいるのだが、実測で1.5Mbps以上の速度が出ているとのこと
WebサイトでVodafone storeを検索したところ、行動範囲に店があるようなので、Vodafoneに決定。
[端末の準備]
どのキャリアと契約するかを問わず、インドで、通話・SMS・3Gデータ通信を行うには下記を満たす端末が必要。
- simロックフリーであること
- GSM900とGSM1800に対応していること
- Band1(2100MHz)とBand9(900MHz、airtelとIdea Celluarのみ)に対応していること(https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_UMTS_networks)
※日本で売っている国際ローミング可能な携帯の場合、GSM900とGSM1800の両対応がほとんど
※DoCoMoとSoftbankのスマホの場合、Band1には必ず対応している
※storeの人にAPN設定等を行ってもらうことが多いので、iPhone/Xperia/Galaxyなどメジャーな機種がオススメ
※インドだと中国製などの安価なAndroidスマホが1万円程度から購入できるので、新規購入も選択肢の一つ
自分は日本からsimロックフリーのiPhone6を持って来ているので問題無し
[契約必要書類の準備]
どのキャリアと契約するかを問わず、下記の書類が必要。
- パスポートの原本
- インドでの滞在先住所を証明する文書
- 日本での現住所を証明する英文証明書
- パスポート申請用サイズの写真(キャリアの店が指定サイズにカットしてくれる)
2はホテルに滞在しているならば、ホテルにレターを発行してもらうのが楽。
3は国際運転免許証しか思い付かない。
自分は1~4を全て持っていたから問題無かったけど、3は持っていない人多いと思う。
あくまで他の人のblog等からの推測だけど、2と3は一方でも契約とおせるような気がする。
(2か3の一方で契約をとおせた人はコメントくれるとありがたい)
(2015年10月26日追記)
先週末、会社の同僚が、ホテルのレターのみ(日本の現住所を証明する英文証明書無し)でプリペイドsimを購入できたようです。場所はチェンナイ市内のVodafone store。
[キャリアショップの選択]
Vodafoneの場合、Vodafone StoreとVodafone Mini Storeの2種類のストアがある。
Vodafone Storeだと日本のDoCoMoショップと同じような規模なので、Vodafone Storeに行くのがオススメ。
アクチベーションも手伝ってくれる可能性が高い。
必ず、VodafoneのWebで正規ストアの場所を事前に調べてから行くこと。
(現地の人に英語でいう場合、Vodafone showroomというと理解してもらえるはず)
[実際の契約の流れ]
自分の場合の流れを書いておきます。
下記の流れでアクチベーション含めて1時間ぐらいで完了。
ショップに行ったら、「プリペイドsimを購入したい」といえばトークン発行のうえでカウンターに通してくれた。
自分:「プリペイドsimを購入したい」
店員:「simサイズはノーマルorマイクロ?」
自分:「iphone6用のナノが欲しい」
店員:「OKサー。パスポートと写真ある?」
自分:「はい」(パスポートは、コピーと写真撮影のうえ、すぐに返してくれた)
店員:(猛烈な勢いで書類を作り始める)
店員:「住所を証明する書類ある?サー」
自分:「滞在中のホテルのレターだけど、これでいい?」
店員:「構わないサー。(レターを見た後に)このマネージャーの携帯番号知ってる?サー」
自分:「スマン、分からない」
店員:「OKサー。」
店員:「(ホテルに電話し)滞在客がレターもってプリペイドsim買いに来てるんだけど、マネージャーの携帯番号教えて。XXXXXXXXX?ありがとう。」
店員:(猛烈な勢いで書類をさらに作る)
店員:「現住所を証明する書類ある?サー」
自分:「国際運転免許証でいい?あと日本の住所なんだけど。」
店員:「OK、サー。」
店員:(猛烈な勢いで書類をさらに作る)
店員:「ここにサインしてサー」
自分:「はい」
店員:「ありがとうサー。ちょっと待ってて。(バックヤードに消えていった)」
店員:数分後「あなたのiphone貸してサー」
自分:「はい」
店員:「(sim装着してゴニョゴニョした後)今からアクチベーションの電話をするので、電話相手に名前・住所・親の名前を言ってね」
自分:「OK!(アクチベーションしてくれるんだ!ありがとう!!)」
店員:「(iPhoneに届いたSMSを確認後)アクチベーションできた。使えるか確認するので少し待って。(発着信できることを確認してくれた模様)」
店員:「全てOKサー」
自分:「OK。どうもありがとう」
[アクチベーション]
インドの携帯回線は契約完了後にアクチベーションを行わないと使用不可。
アクチベーションは専用番号(Vodafoneなら171)に契約者本人が連絡し、名前・住所・親の名前を契約書どおりに言う必要がある。
自分のように英語が得意じゃない場合、アクチベーションで苦労する可能性があるので、キャリアショップで契約するのがオススメ。
[リチャージ]
プリペイドsimなので、通話・SMS・データ通信に使用する料金は予め支払う必要がある。
契約時の初期チャージに追加で行う、この支払いをリチャージという。
Vodafoneの場合、キャリアショップとWebで可能だが、Webではインド発行のクレジットカードのみ使用可能なので要注意。
[その他]
・インドらしからぬスムーズかつ丁寧な対応で回線開通まで完了できた
・回線開通後しばらくiPhoneに「アクチベーション必要」とメッセージが出るが、しばらくしたら出なくなる(お店の人が教えてくれたとおり)
・データ通信は自分の滞在先ホテルでは、実測で2Mbps弱出ている
・この情報をもとに、契約できた/契約できなかった、等あったらコメントください